肘部管症候群
肘部管症候群は「尺骨神経」(しゃこつしんけい=神経の中でも骨や筋肉に守られていな最も大きな神経。事故により損傷を受けやすい。)と呼ばれる神経が肘の内側で慢性的に圧迫されたり、引き延ばす力が加わることで、痛みや変形の原因に繋がる状態のことです。小指、薬指、小指側の手のひらと外側にしびれや痛みを感じます。また、筋肉が痩せるため、物をつまむ力が弱くなり物を拾うなどの動作がしにくくなります。肘部管症候群を放置すると、手指が曲がったまま、延ばせない状態に変形し手術の必要が出てきます。
肘部管症候群の原因は?
1.変形性による圧迫
肘の内側を通る尺骨神経が引き伸ばされることによって起きる「変形性肘関節症」と呼ばれる状態です。加齢や、骨折による後遺症などが原因とされます。頬杖を付いたり、肘を付いてのパソコンでの仕事など、日常的に肘に負担がかかる動作でも起こる場合があります。
2.腫瘤(しゅりゅう)による圧迫
腫瘤(しゅりゅう)とは、はれもの、できもの、瘤(こぶ)の総称です。体表や体内にできた何かしらの塊、血液が固まってできた血腫(けっしゅ)などを表します。尺骨神経の通り道にある靭帯によって圧迫されたり、ガングリオン(=体内にできたゼリー状の物質が詰まった腫瘤)による圧迫により痛みを伴います。
3.スポーツによる機能障害
野球や柔道などのスポーツで、過度に肘を使い負担が加わることで生じる状態。
4.筋肉の過剰発達による圧迫
腕の筋肉を過剰に鍛えたことにより、神経の通り道を圧迫してしまい痛みなどがねる状態。正しい筋肉トレーニングを習得する必要あります。
肘部管症候群に対するアプローチ方法
問診と姿勢診断を行い、ゆがみを矯正し正常な位置へ
問診と姿勢検査を行い、肘だけでなく連携している部位のゆがみを検査します。患者様1人1人の身体の状態に合わせた矯正を施し、肘部管症候群の原因に直接アプローチします。施術をするたびに身体のバランスが整い、楽に正しい姿勢が保てるようになります。それと共に、肘部管症候群の原因が解消されます。
ハイボルテージ
ハイボルテージとは、昨今プロスポーツ選手やオリンピック選手が使用し注目されている特殊な電気機器です。深層部にある組織にまで到達させ、消炎・鎮痛を行いながら軽減させる画期的な治療法です。その他、血行を促進し、可動域の解消へと導きます。施術時間が短時間でも十分な効果が発揮されるため、忙しい合間にも気軽に通院していただけます。その他、電気のピリピリ感が少なく、電気施術が苦手な方にも安心して施術を受けていただけます。
鍼灸施術
辛い痛みの緩和には、鍼灸が効果的です。肘部管症候群に鍼や灸でアプローチします。鍼施術は、手技では届かない深部の組織に直接届き悪い血流を改善します。灸施術は、適したツボを熱で刺激し、自然治癒力や免疫力を高めます。血液循環が良好になることで、痛みが改善されます。
正しい姿勢を保ち、再発しない身体へ
インナーマッスル(深層筋)をトレーニングすることで、内側から背骨と骨盤を正しい位置で支えられるように調整します。その結果、肘部管症候群による痛みやしびれを改善させるだけではなく、再発しない体作りをし、痛みの根源を解消していきます。そして、お身体の循環が良くなることで、免疫力がアップします。当院では、状態に合ったセルフケアを指導し、予防にも力を注いでいます。
・何が悪いのか?
・普通の生活でどういうことに気を付けたらいいのか?
など、あなたにとって最善の方法は何なのか、親身にお伝えしています。
当院で大切にしていることは、しっかりとカウンセリングをしてから施術に入ることです。普段の生活の中で無意識に行っているクセは、痛みの原因となる部分に負担をかけています。1人1人に合った施術を提案し、納得していただいたうえで施術を行います。
ツライ肘部管症候群によるしびれや痛み、あきらめないでください。私達と一緒に、お悩みを解消していきましょう。