坐骨神経痛
-
腰部痛
椎間板ヘルニアがあれば体幹前屈時痛、くつひもを結ぶときが腰が痛いなどがあり、脊柱管狭窄症があれば体幹後屈時、起床時などに腰部痛が発症することがある。
臀部から遠位にかけてのしびれ・痛み・麻痺
坐骨神経は腰部から出てくる神経で梨状筋下孔を通り大腿後面を下り、膝窩の上方で脛骨神経と総腓骨神経に分かれます。
臀部から遠位にかけての張り・灼熱感・締め付け感
患者様によってはこのような感じ方となる場合もあるため注意する。
痺れなどの範囲は下肢の大部分を占めるものから一部分のものまで様々
必ず決まった範囲に症状がでるということはない為注意する。
膀胱・直腸障害
坐骨神経痛で必ず確認しなくてはならないもの。 -
坐骨神経痛に対する当院の考え
そもそも整骨院で診れるかどうかを決めるのが膀胱・直腸障害。
仮にその症状が出ていれば病院で手術適応となる。
そのため、問診の際に痛みの範囲、痺れ、どのような動作でどこが痛む(痺れる)のかを把握し坐骨神経痛が強くでている場合は膀胱・直腸障害が出てないのか確認をする。
※膀胱・直腸障害が出ると失禁するが聞き方によっては本当のことを言ってくれないかもしれない。
そのため、患者様に膀胱・直腸障害を理解していただきその症状が出てないのかを確認する。
また、坐骨神経痛を病態だと思っておられる方が多いため、ヘルニアや狭窄症など坐骨神経痛が発症した原因を伝え、正しく坐骨神経痛を知ってもらうことが大切。 -
坐骨神経痛を放っておくとどうなるのか
腰部椎間板ヘルニアは前かがみの姿勢が痛み・しびれなどによりできなくなります。また、疼痛により歩くことができなくなる場合もあります。
ヘルニアの発生する場所によっては膀胱直腸障害も発症する。
比較的若い男性に多く20~40代の方が多い。
放っておくとさらに椎間板から髄核が押し出されて、神経を圧迫してしまうため慢性的な痛みへと移行してしまう。
腰部脊柱管狭窄症の場合は特徴的な症状として間欠性跛行が出る場合がある。
腰部脊柱管狭窄症は脊柱管が狭くなることによって引き起こされる。そのため、放っておくとより狭くなっていくことでその部分が支配している領域の感覚麻痺や疼痛などが引き起こされる。
また、膀胱・直腸障害も発症することがある。 -
坐骨神経痛の軽減方法
坐骨神経痛が発症した原因を見つけることが大切。
ここを間違えてしまうと治療による効果はあまりみられない。
例えば、腰部椎間板ヘルニアであった場合椎間板が前方へ引き出されているため腰部の直圧でのマッサージは禁忌である。
また、患者様によっても様々だが基本的には体の後面のラインのどこかに問題がある場合が多い。後面とは足底、下腿後面、大腿後面、臀部、腰部、背部、頸部のことである。ここを筋肉テストやストレッチ、疼痛誘発動作で原因になっているところを探し、緩めることができれば改善してくる。
脊柱管狭窄症の場合は前面が悪いこともよくあるからしっかり鑑別。 -
坐骨神経痛の軽減に効果的な当院の施術メニューは?
坐骨神経痛は姿勢や筋肉の過緊張な状態が原因となり疼痛を誘発しているため、原因となっているマルアライメントを正すこと、筋肉(緊張している筋肉)を緩めることが大切。
そのため当院の施術メニューとしては、まずマルアライメントを正すものとして全身矯正がおすすめ。一つ目の理由としては、坐骨神経は梨状筋下孔を通るため梨状筋が緊張していると下肢を外旋させるが、矯正をすることで下肢が正しい状態に戻るから。また、患者様にビフォーアフターを感じてもらいやすく施術効果を体感してもらいやすい。二つ目の理由は巻き肩などの上半身のマルアライメントを正しくしたり脊柱をアジャストすることで腰椎が正しく配列し症状が出にくくなる。
あとは、手技で原因筋を緩めることやEMSで鍛えることが効果的。 -
その施術を受けるとどう楽になるのか
下半身矯正を受けることで下肢の外旋が改善し梨状筋に原因があった場合は痛み、しびれ、麻痺などの症状が緩和される。
手技ではしびれなどの出ている範囲を緩めることで筋肉の圧迫によってしびれが出ている方には改善がみられる。
あとはEMSの場合、例えば脊柱管狭窄症の方で腹筋に力が入っていなくて腰椎前弯が強くなってしまっているのであれば、腹筋群を鍛えることで腰椎の前弯が減少し脊柱管が狭窄されにくくなる。
腰部椎間板ヘルニアの場合は背筋を鍛えるなどが一般的だがその方に合わせた部位にする必要がある。 -
改善するために必要な施術頻度は?
急性症状の場合、非常に痛みが強いことが予想されるのである程度痛みが軽減するまではできる限り詰めて来院し落ち着いてきたら1~2/wでの来院がベスト。
脊柱管狭窄症の場合、痛みは軽減することはできるが完治は難しいことは伝えておく。
慢性症状の場合、若干のしびれが気になる方が多いので改善傾向になるまでは3/w程度でその後は1/w程度。
どちらにせよ、戻りが早いからセルフケアはお伝えして戻りにくくしておく。 -
坐骨神経痛関連でよくある質問と回答
-
Q. 坐骨神経痛の原因は?
A. まず坐骨神経ですが腰部から出ておりそのまま下降し膝下あたりで分岐し足先まで続きます。坐骨神経痛がでる原因は基本的には次の3つが多いです。一つ目は腰椎椎間板ヘルニアです。これは10~40代の方に多いです。特徴としては前かがみをすると痛い、体が硬いなどです。2つ目は腰部脊柱管狭窄症です。これは50代以上の方に多いです。特徴としては、50代以上という点、腰を後ろに反らすと痛い、自転車はラクなどです。3つ目は梨状筋症候群です。これは誰にでも起こりえます。特徴は殿筋が硬い方がほとんどです。これらを引き起こしてしまう原因としては体が硬い、姿勢の歪みがあることです。不安のある方は一度チェックされてみてはいかがでしょうか? -
Q. 坐骨神経痛ってなおるの?
A. 先ほど原因をお伝えさせて頂いたように改善すべきは姿勢の歪みと、体の硬さです。なぜかと言いますと姿勢がゆがむことで腰にかかる負担が出てしまい、腰部の神経を圧迫されることで坐骨神経痛を発症するからです。また、梨状筋症候群の場合はお尻に梨状筋という筋肉が存在しているのですがこの筋肉は二股に分かれておりその間を坐骨神経が走っています。梨状筋が硬くなることで坐骨神経が圧迫されしびれの症状を発症します。なのでこの姿勢の歪みと体の硬さを改善出来れば症状も改善します。 -
Q. セルフケアを教えてください!
A. ここでは体の硬さを取り坐骨神経痛を改善する為のストレッチをお伝えします。2つのやり方をお伝えいたします。一つ目は太ももから足裏まで伸ばすストレッチです。まずは地べたに座り長座体前屈のような姿勢になりましょう。そのままつま先を持つように前かがみになりましょう。硬い方はつま先まで届かないと思いますので行くところまでで大丈夫です。そのまま30秒間キープしてください。
2つ目は殿筋のストレッチです。まずは地べたに座り長座になりましょう。右太ももの上に左の踝をのせます。その姿勢から右ひざを曲げてください。そしたら左の殿筋が伸びてくるはずです。これを左右30秒キープしてみてください。
これで坐骨神経痛を改善しましょう。これだけでは改善しなかった方、辛いから早く治したい方はぜひご相談ください。
-