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産後腰痛 について

産後腰痛とは?

産後の腰痛は、様々な身体の変化に伴うマイナートラブルの一つです。妊娠・出産によるホルモンバランスの変化や体力の低下、授乳などによる姿勢不良、育児での腰への過負荷などが原因となる腰痛の総称です。

出産後の6~8週間は「産褥期」と呼ばれ、この期間に体力の回復が見られます。しかし、この期間に家事や育児で忙しく、十分に安静にできなかった場合、腰痛が長引くことがあります。また、産褥期だけで体力が完全に回復するわけではありません。

さらに、妊娠から出産までの期間で運動量が低下し、筋力低下が生じます。その結果、産後の育児中に腰部に過度な負担がかかるようになります。

産後腰痛の根本原因は?

産後の腰痛の原因はいくつかありますので、順に紹介していきます。

まず1つ目は、産後のホルモンバランスの影響です。出産中に骨盤を広げるために「リラキシン」と呼ばれるホルモンが分泌されます。このホルモンの作用により、子宮周辺の靱帯が緩むと言われています。出産時には必要なことですが、靱帯が緩んだ状態や骨盤が開いたままになることで、骨盤の歪みが生じ、腰痛が引き起こされることがあります。

2つ目は、腹筋の筋力低下による影響です。妊娠中に子宮が大きく膨らむことで腹筋が引き伸ばされ、場合によっては「腹直筋離開」が起こることがあります。これは腹筋が左右に離れる状態で、筋力が低下し、姿勢の維持が難しくなることで腰痛を引き起こします。

こんなお悩みはありませんか?

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産後の腰痛
前述したようにホルモンのバランスの分泌により筋肉や靱帯が緩み骨盤が不安定になります。その結果骨盤に歪みが起こり、関節に痛みが出現したり筋肉が正常よりも伸縮された状態になり負荷が加わります。

産後の尿漏れ
こちらもホルモンの分泌が関わってきます。出産により骨盤底筋と言われる筋肉が緩み、尿漏れを起こすと言われています。

うつ
母親としての仕事や育児、お子様の事を心配し気が抜ける場面が少なく、心身が疲弊し産後2週間~1ヶ月で急に発症すると言われています。

マタニティーブルー
これは産後のうつ病と違い、心身の疲れではなくホルモンの分泌量が著しく低下することにより起きるもので、急に涙を流したり食欲がなくなったりと様々な症状が出現します

産後の疲労
夜泣きや授乳などでほぼ24時間体制でお子様の心配をしないといけなくなり、まとまった睡眠時間が確保できず睡眠不足が起こり、自律神経の乱れなども起こします。

産後腰痛に対する当院の考え

産後の女性は筋力が低下しやすく、その中でお子様を抱っこする機会が増えると、体が前傾姿勢になりやすくなります。しかし、前傾を防ぐためには背筋に力を入れて支える必要があり、これを怠ると転倒のリスクが高まります。そのため、無理に上体を起こすことで筋肉に過度な負担がかかり、筋肉の付着部近くの関節にもストレスがかかることで、症状が表れることがあります。

骨盤の歪みを正し、筋力を取り戻すことができれば、これらの症状の軽減が期待できると考えられます。特に、骨盤の歪みを改善することで関節への負担を軽減でき、筋力を回復させることで姿勢を維持するための最低限の筋力をつけることが重要です。さらに、筋力を強化し腹圧を高めることで、尿漏れや産後の腰痛のさらなる軽減が期待されます。

産後腰痛はなぜ起こるのか?

産後の腰痛の原因として、日常生活が大きく影響していると考えられます。

育児中にお子様を抱っこする際、常に3〜4㎏を持ち上げていることが多いため、自然と前傾姿勢になります。しかし、そのままでは転倒する恐れがあるため、背筋を使って無理に上体をまっすぐに起こすことで、筋肉に大きな負担がかかります。

また、授乳中の体勢も個人差はありますが、多くの方が座った姿勢で行うことが多いです。その際、猫背になりやすく、体が丸まった状態になることで腰や背中の筋肉が過度に伸ばされ、痛みが生じやすくなります。

このような日常的な姿勢の乱れや負担が産後の腰痛の原因と考えられます。

産後腰痛を放っておくとどうなるのか?

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産後の腰痛は、育児で忙しくなったり、お子様を見てくれる方がいなかったりすると後回しになりがちです。しかし、産後の腰痛を放置してしまうと、さらに腰痛が悪化し、骨盤の位置が正されないまま慢性化する恐れがあります。

また、これは産後に限らず、筋肉が硬くなることで腰椎に負担がかかり、腰椎の間にある椎間板にも影響を及ぼすことがあります。最悪の場合、腰椎ヘルニアなどを引き起こす可能性があるため、早めの対策が必要です。

産後腰痛に効果的な当院の施術メニューは?

産後腰痛に効果が期待できる当院の施術メニューをご紹介します。

【産後骨盤矯正】
当院では、産後の腰痛にお悩みの方に「産後骨盤矯正」という施術をおすすめしています。これは、臀部や太ももの外側の筋肉をストレッチし、骨盤の引き締め効果が期待できる施術内容です。骨格に対しての施術になりますので、目安として半年以上の継続が推奨されます。

【楽トレ】
骨格を整えた後は、妊娠・出産の期間で低下した筋肉にアプローチするため、「楽トレ」という電気施術を行い、筋肉を上手く使えるようにサポートします。この施術ではインナーマッスルを刺激し、腹圧を高めることで腰痛予防やダイエット効果も期待できます。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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【産後骨盤矯正】
産後の骨盤矯正を行うことで、骨盤などの骨格を正しい位置に整え、身体や筋肉への負担を軽減することが期待できます。

【楽トレ】
また、楽トレという電気施術を行うことで、インナーマッスルを刺激し、腹圧を高めることができ、腰痛予防や尿漏れ、さらにダイエット効果も期待できます。

ただし、骨盤矯正の施術は、出産方法によって開始できるタイミングが異なるため、患者様にご負担がないように施術を進めていきます。

産後腰痛を軽減するために必要な施術頻度は?

紹介イメージ

当院では、産後であってもそうでなくても、痛みや症状が強く表れている場合は、毎日施術を受けることを推奨しております。

理由として、施術を受ける時間よりも、身体に負担がかかる時間や期間が圧倒的に長いからです。一度施術を受けていただき、楽になったと感じられるかもしれませんが、日常生活やお仕事を通じて、必ず身体には再び負担がかかります。そうなる前に再度施術を受けていただくことで、より快適な状態を維持できると考えます。

また、産後はリラキシンというホルモンが分泌されている時期が特に重要です。このホルモンは筋肉や靱帯を緩める効果があり、このタイミングで施術を受けると、骨盤の引き締め効果を最大限に引き出すことが期待できます。