悩みタイトル

起床後、膝を動かし始めたときにこわばりを感じる。起き上がったり、歩き出そうとしたりすると膝がこわばる。
動かしにくさ、鈍い痛みを感じる。
→しばらく動かすと痛みが消えることがあります。

正座、しゃがみこむ動作、階段の上り下りが辛い。
関節の炎症が進み、熱感や腫脹が出ることがある。
関節液が増える、膝の変形が目立つようになる。
→X脚、O脚の症状が見られます。

関節がすり減って摩擦が大きくなる。
→軋むような音がすることがあります。

膝を完全には屈伸することができず、日常生活に支障をきたしている。また、膝関節の変形が目立ちO脚になっている。
膝崩れがある。
夜間痛がある。

変形性膝関節症に対する当院の考え

加齢に伴い、50歳から80歳代の方に特に変形性膝関節症の発症が増えています。特に女性の方が男性よりもこの症状が多く見られる傾向があります。
生まれつきO脚の状態や体重の増加、農業などの身体を酷使する作業、過去のけがの後遺症など様々な要因が関与していることもあります。

加齢によって関節軟骨が摩耗してしまうことで関節の骨が露出し、それが神経を刺激することで痛みが生じることが考えられます。
また、身体の主要な筋肉が弱ってしまうと体重を支える能力が低下し、膝関節にかかる負荷が増えることになります。
さらに、スポーツや転倒によって半月板や靭帯が損傷すると、それも膝関節の問題を引き起こす可能性があります。

変形性膝関節症を放っておくとどうなるのか

変形性膝関節症を放置すると、以下のような症状や問題が生じる可能性が考えられます。

・歩行が難しくなることがあります。
・正座やしゃがむ動作が難しくなることから、日常生活に支障をきたすことが考えられます。
・膝の曲げ伸ばしの動作が制限され、特定の「ロッキング」という状態が生じることがあります。この状態は半月板が関節内での動きを妨げるもので、膝が動かなくなる症状となります。
・痛みが激しくなり、歩行が非常に困難になる場合も考えられます。
・関節内の炎症により、膝に水分がたまることがあるかもしれません。
・損傷した半月板をそのままにしておくと、中高年以降に最も多く見られる変形性膝関節症の原因となり得ます。
・加齢や筋肉の減少に伴い膝の組織が摩耗し、膝痛が生じることが考えられます。
・進行すると膝関節の骨と骨の間の隙間が狭まり、骨の変形が起こる可能性があります。また、骨の辺縁部分に突起物、いわゆる骨棘が形成されることも考えられます。

変形性膝関節症の軽減方法

変形性膝関節症の症状を和らげるための方法についてお伝えします。

関節の可動域を広げるためのストレッチや下半身を中心にした筋トレ、ウォーキングや水中ウォーキングなどの有酸素運動は、軽減が期待できます。
しかし、膝に腫脹や熱感があるときや体調がすぐれない場合は、運動を一時中断して体の反応を見守ることが重要です。血圧が高い方や既存の持病がある場合、運動前には必ず医師と相談するようにしましょう。

痛みによって硬直した筋肉をほぐすことや関節の可動域を向上させること、血行を促進させることで、関節の状態が軽減されることが期待されます。
また、筋力が低下している場合は、筋力トレーニングを行って筋肉を強化することで運動機能の回復が期待されます。

さらに、ヒアルロン酸は膝の関節液に豊富に含まれており、関節の滑りを良くしたり、衝撃を和らげる役割があります。変形性膝関節症の進行とともにこのヒアルロン酸が不足してくるため、ヒアルロン酸注射を定期的に受けることで関節の状態を維持することが考えられます。

日常生活の中でのこれらのケアや対策を積極的に取り入れることで、変形性膝関節症の症状の軽減が期待できます。

変形性膝関節症の軽減が期待できる施術メニューは?

変形性膝関節症の症状を軽減するための施術メニューについてお知らせします。

【下半身矯正】
まず、加齢や肥満、O脚やX脚といった脚の変形が原因で膝の関節軟骨が摩耗することが知られています。この摩耗が進行すると関節液を生成する滑膜が刺激され、関節炎が引き起こされることが考えられます。
また、軟骨が摩耗すると、歩行時に骨同士が直接接触し痛みを感じることや、骨の変性による骨棘の形成が起こり、膝の動きが制限される可能性が高まります。
そこでO脚やX脚の軽減が重要となり、そのため下半身矯正を効果が期待できる施術として提供しています。

【運動指導と筋膜ストレッチ】
さらに、膝への負担を減少させるためには適切な運動指導が必要です。膝に負担をかけるような不適切な動作を避け、杖の使用方法なども適切に指導します。
また、筋膜ストレッチも導入することで筋肉の柔軟性を向上させ、関節への負担を軽減することが期待されます。

これらの施術を組み合わせることで、変形性膝関節症の症状を軽減し、日常生活の質の向上を目指すことができます。

その施術を受けるとどう楽になるのか

日本人に特に多いO脚は、膝の内側に過度な体重がかかることが一因とされています。この状態が続くと膝の内側の軟骨や半月板に負担がかかり、摩耗してしまうことが考えられます。そこで、「下半身矯正」の施術によって姿勢のバランスを正常に近づけることができるのです。

また、自宅でのセルフストレッチは体のバランスを整える効果が期待され、特に関節周りの筋肉を適切に鍛えることができます。これにより膝の安定性が増し、日常の動作や歩行時の膝への負担が軽減される可能性があります。

さらに、筋膜ストレッチは下半身の筋肉の柔軟性を向上させる効果が期待できます。この施術により筋肉の硬さが和らぎ、関節の動きがスムーズになることが考えられます。

変形性膝関節症を軽減するために必要な施術頻度は?

強い痛みが出ている間は、毎日の施術が必要です。
一方、姿勢の歪みや不調は短期間で元に戻ることがあるため、週に3回の来院を勧めています。
特に、膝が十分に伸びない状態で歩行すると腰が左右に揺れることで仙腸関節に負担がかかり、機能障害が再発する恐れがあります。

施術だけでなく、院外でのケア方法も指導します。
具体的には、ウォーキングや有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチなどの運動を日常に取り入れることで、より健康的な身体を目指すことができます。
これらの運動習慣は、膝の痛みを緩和するだけでなく、全体の体調や健康状態の維持にも効果が期待できるのです。