野球肩・野球肘｜ハローズ花尻接骨院

野球肩・野球肘はその名の通り、多くは投球動作の際に発生するスポーツ障害の総称になります。野球肘や野球肩は、若年層のスポーツ障害で身体の発達に見合っていない量で無理に使い続けることが原因でケガが発生し、痛みが軽減したからといって再開すると悪化を招く可能性があります。特に幼少期に発生すると成長障害につながる可能性もあるため、違和感や痛みを感じたらすぐに安静にして、医療機関を受診することをお勧めしております。その後のスポーツ活動にも支障をきたしてしまうケースもあり、早期に予防し施術を受けることで悪化を防ぎ結果早くにスポーツ復帰も出来るようになります。痛みや違和感を感じる前から定期的にメンテナンスをしていると十分予防にも繋がります。

・肘の内側の痛みや腫れ
野球肘(上腕骨内側上顆炎)はテニス肘(上腕骨外側上顆炎)と対比されることがあります。
・肩の痛みや可動域の制限
野球肩は特に投球動作で大きく肩が回せないなといった一定の動作での可動域制限がかかります。
・肩や肘の動きが悪くなる
関節の可動域が狭くなり、投球時に肩が上がりづらくなります。しかし、それでも無理に投球することで悪化を招く可能性があります。また、野球肘では肘の曲げ伸ばしがし辛くなることでボールをリリースする時の痛みを伴うことがあります。
・患部にピンポイントで圧痛がみられる
肩関節周囲炎や肘周りの外傷と比べ患部に痛みがピンポイントで現れることがほとんどです。
特に上腕骨の内側上顆と言われる肘関節の付近にピンポイントで出現することが多いです。

野球肘・野球肩の原因の多くはオーバーユース(使いすぎ)が原因になることが多いです。過度な練習や1日の投球数が多すぎてしまうと、野球肘・野球肩になりやすいといわれています。投球動作によって肩甲骨まわりの筋肉や肩関節、肘に繰り返しの負荷がかかってしまうためです。そのため、投球数には注意が必要です。
学童野球においてはガイドラインが設けられており試合での投球数制限について①1日70球以内、②練習での全力投球数について野手も含めて1日70球以内、週に300球以内と明確に投球数でのガイドラインが設けられています。

野球肩の痛みは、しばらく休むと軽減することが多いですが、練習を再開すると痛みもぶり返すという悪循環に入りやすく痛めて休んで復帰しまた痛める状態になってしまいます。そのため医療機関を受診せず施術を受けずそのまま放置していると、野球の時だけでなく日常生活の中でも着替えやお風呂上がりのタオルで身体を拭くような基本的な動作にも支障をきたすようになるため注意が必要です。
また、スポーツでのパフォーマンス低下が著しく起きたり関節の安定性が低下し軟部組織の損傷や最悪関節の不安定性から脱臼を招く可能性があると言われています。

当院では野球肩、野球肘の場合は、まず炎症反応を抑えるために患部のアイシングや電気での施術を施し痛みと炎症反応を軽減させていきます。炎症反応や痛みが取れた後に肩甲上腕リズムを元に肩関節の可動域を上げることを目的としストレッチや肩甲骨の可動性を出していきます。また、パフォーマンスの向上で骨格の矯正施術を行っております。
どの施術でも痛みの軽減は期待できますが症状の特徴として繰り返し使って起きていることが1番の原因になる可能性が高いので投球数の制限や投球動作、投球フォームの見直しがとても大切であると考えております。

上記で記載させていただいたように症状の特徴は繰り返し使いオーバーユース(使いすぎ)が大きな原因であることは明確になります。よって軽減していくためには各年代ごとに定められているガイドラインを遵守し確実な休養が軽減でもっとも大切だと考えます。また、投球動作を正しい知識を持った指導者に教えていただき投球フォームの見直しや修正をし身体に定着させることが大切だと考えます。
それでも痛みや違和感を伴う場合は初期段階で医療機関を受診し施術を受け痛み、違和感を早期に取り除きその後は十分に患部を安静に保ち再発させないことが重要だと考えます。