反り腰(そりこし)
背中の痛みや腰痛、お腹がぽっこりと出ている場合は姿勢が「反り腰」になっていませんか?
反り腰ってどんな状態なの?
反り腰とは、骨盤が前に傾き腰が反った状態の姿勢のことです。骨盤が前に傾くと、自然と下っ腹の筋肉がゆるみ、背中から腰、お尻にかけて強いS字カーブを描いた状態のことです。
よく耳にする猫背は、背中を丸めた姿勢なのでスタイルを見るとすぐに悪い姿勢だと気づけるのですが、逆に反り腰は胸を張り背筋が伸びているような見た目となります。
見た目のスタイルが良いので、反り腰であることに気が付かず、悪い姿勢のまま定着している方が多い姿勢です。
長期間反り腰の状態で定着していると骨盤の位置がずれてしまい、結果的に腰や太ももにかけて痛みやシビレを感じたりポッコリお腹が目立つようになります。
そして、骨盤は上半身を支える役割もあるため、骨盤がゆがむと内臓の状態にも悪い影響を与えることもあります。
骨盤の位置がずれると、内臓が全体的に下に下がり子宮や卵巣などを圧迫し、月経のトラブルを引き起こしたり、胃もたれ、尿もれ、胸の位置が下がったりとあらゆる部分に支障が表れてきます。
反り腰の原因は?
・正座をした状態で上半身をゆっくりと倒しゆき、横になることができますか?
・または立った状態で壁に片手を付き、足先をお尻に近づけるように膝を曲げ、足首を手でつかむことはできますか?
これができない場合は、反り腰の可能性があります。
(原因1)デスクワークや前かがみになることが多い
長時間のデスクワークや、前かがみになることが多い方は背中の筋肉が硬くなります。
背中の筋肉が硬くなると柔軟性がなくなりますから、骨盤が引っ張られ前に傾いてしまいます。
座っていると楽なのですが、実は座り姿勢が一番腰に負荷がかかり腰痛に悩まされることもしばしば。
長時間デスクワークをする場合は、前かがみにならないようにご自身で注意し、できる限り1時間毎に腰を延ばすストレッチや軽い運動を心掛けると腰痛が起きにくく反り腰の予防にも役立ちます。
(原因2)普段から筋トレや運動を行っている方
ふくらはぎから背中の筋肉だけを鍛えてしまうと反り腰になることがあります。背面の筋肉が強すぎると、骨盤が背中側に引っ張り上げられるので反り腰の姿勢になってしまうのです。
お尻の筋肉とハムストリングスを意識してその部分だけを鍛え上げても、バランスが悪いと姿勢が悪くなり、結局良い結果を生めないかもしれません。
(原因3)筋肉が弱い方、加齢のため筋肉が衰えている方
太ももの裏側にある筋肉や背筋、腹筋が弱すぎると体を支えきれず、反り腰になる場合もあります。
また、お腹の筋肉が弱くなったことで腰の筋肉のほうが強くなり結果、腰を反らせることになる場合もあります。
(原因4)体重が増加した
運動不足による体重増加や妊娠などにより、お腹が出ると重心が前に傾くようになります。前に倒れないようにするために、自然と背中を反りバランスを保とうとするため反り腰になります。
お酒を飲みすぎて下っ腹がぽっこりとしてきた方や、最近太ってきたなと自覚されている場合は、腹筋と背筋のバランスを考えながら筋トレすることで解消されます。
妊婦さんの場合は、激しい運動や正しい姿勢を保つことは難しいのですが、出産後に骨盤矯正をすることで反り腰や下っ腹のぽっこりを改善できます。
(原因5)ヒールや底の高い靴を履いている
つま先立ちをすると、前に倒れそうになりますよね。前述してきたように、前に体重がかかると倒れないようにバランスを保つために自然と腰を反る姿勢を取るようになります。
この場合は、ヒールや底の高い靴をできるだけ履かないようにすると反り腰の予防や改善につながります。
どうしても履かなければならない、おしゃれでヒールを履きたい場合は、ヒールの高さを控えめにし、帰宅後は緊張した筋肉のストレッチを行いましょう。
反り腰が原因であらわれる痛み
1.慢性的な腰痛に悩まされる
正しい姿勢を保つことは簡単ではありません。常に意識し、腹筋や背筋などを使いピンと姿勢を正す努力が必要です。ついつい気を抜くと、いつもの猫背、反り腰に戻ってしまうものです。
しかし、反り腰の姿勢を続けていると背中や腰に負担をかけてしまいます。常に背中や腰の筋肉を使うため、筋肉を緊張させ続けているからです。
使いすぎた筋肉は、硬くなりやがて血の巡りが悪くなると老廃物が溜まり始めます。すると痛みやシビレなど腰痛や背中の痛みなどが発生します。
気付かずに放置していると、慢性的な腰痛に悩まされることになります。
しかし正しい姿勢を保つことは、正しい位置で体重をバランス良く支えるので腰や肩、膝などに負荷をあまりかけることはありません。
結果、痛みやシビレになやまされることもほぼありません。
2.腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
私たちの身体を支える軸となる脊柱(せきちゅう)は骨が一つ一つ積み重なっています。その一つ一つの骨の中は管のように空洞となり神経が通っています。
年を重ねると骨がもろくなり、変形する可能性がありますが、そうなると変形した骨が空洞部分を押しつぶし、神経を圧迫します。神経を圧迫されると痛みやシビレを感じるようになります。
動作がしにくくなり、股関節の柔軟性が損なわれる可能性もあります。
また、同じ部分を長期間使いすぎた場合も同様のことが起こります。
腰部脊柱管狭窄症は40歳以上の中高年齢層に多く見られますが、酷使しすぎや生まれつきの場合にも若い世代にも見られます。
3.梨状筋症候群(座骨神経痛)
梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)とは、中腰の姿勢になるとお尻部分に痛みを感じたり、太ももの裏にしびれを感じたりする状態のことです。
痛みやシビレの原因は、腰から骨盤の中を通り太ももにかけて坐骨神経(ざこつしんけい)と呼ばれる神経が、骨盤の中にある梨状筋(りじょうきん)に圧迫されることによります。
肩こりなどと同じように、同じ姿勢を長時間続けるオーバーワークや、姿勢が悪い状態を長く続けていることで負荷がかかると梨状筋が硬く伸縮性がなくなります。
硬くなった状態を放置し続けると、血の流れが悪くなり硬くなった梨状筋が坐骨神経を圧迫。結果、痛みやシビレを感じることになります。
当院の反り腰に対するアプローチ方法
問診と姿勢診断を行い、ゆがみを矯正!正しい姿勢へと導きます
独自の問診と姿勢検査を行い、背骨や骨盤のゆがみ、痛みやシビレの根本的な原因は何であるのかを徹底的にカウンセリングを行います。
カウンセリングに基づき、個々に改善プログラムを作成!あなた専用の根本改善プランをご提案いたします。
矯正施術は、骨格のゆがみを正しい位置に導くだけではなく、【筋肉・姿勢・バランス】の3つにアプローチする施術を行います。
そして綺麗な姿勢を保つためには、骨格を支える筋肉が必要です。美しい姿勢を支えられる筋肉をバランスよく強化してあげることで、無理なく楽に正しい姿勢を保つことができます。
痛みやシビレに悩まされず、正しく美しい姿勢で毎日を過ごせるようになるまで、トータルサポートいたします。
当院の矯正施術は、ボキボキと音を鳴らさない安全で安心に受けていただけます。
「トムソンベッド」と呼ばれる矯正専用のベッドを使用し、無理に力を加えることはありませんので、お子さまもご利用いただけます。
ハイボルテージ
ハイボルテージとは昨今プロスポーツ選手やオリンピック選手が使用し注目されている特殊な電気機器です。
深層部にある組織にまで到達させますので、消炎・鎮痛を行いながら軽減させる画期的な治療法です。
血行が促進され、痛む部位の可動範囲が広がりスムーズな動きを手に入れられます。
施術時間が短時間でも痛みが充分緩和されるため、家事や仕事の合間のちょっとした時間にも施術可能です。
鍼灸(はり・おきゅう)
耐えられないようなツライ痛みの緩和には、鍼灸が効果的です。
はり術は、手技では届かない深部の組織まで直接届き、血の循環を助け、筋肉の硬直を改善します。
注射針より細い針を使用しますので、施術中の痛みはほとんど感じません。
おきゅう施術は、痛みに適したツボにもぐさを燃やした熱でじんわりと刺激し、自然治癒力や免疫力を高めます。
“おきゅう”が接する面には緩衝材がありますので、リラックスした状態で施術していただけます。
WHO(世界保健機関)から“はり”“おきゅう”の有効性が認められており、その科学的根拠も認められている有効な手段です。
また、あらゆるウイルスにも有効的な免疫力を活性化させる働きがあるため、自己治癒力の向上にも役立ちます。
正しい姿勢を保ち、反り腰が再発しない身体へ
背骨や骨盤を正しい位置に矯正し、インナーマッスル(深層筋)をトレーニングすることで、痛みやシビレの改善だけではなく美しい姿勢が無理なく保てるようにお身体を調整いたします。
痛みやシビレが再発しない身体に整える根本施術をおこないます。
施術を進めると血流の循環が良くなり、自己免疫力もアップします。
当院では、痛みの状態に合ったセルフケアを指導し、予防にも力を注いでいます。
・癖(クセ)や日常の動作から気を付けるべき点
・痛みやシビレに最適なご自身でもできるストレッチや筋トレ
など、あなたにとって最善の方法は何なのか、親身にお伝えしています。
当院で大切にしていることは、徹底的なカウンセリングをおこなって、お客さま専用の改善プログラムを作成してから施術にはいることです。
普段の生活の中で無意識に行っているクセは、痛みの原因となる部分に負担をかけてしまっています。
1人1人に最適な施術を提案し、納得していただいたうえで施術を行います。
ツライ反り腰の痛み、あきらめないでください。私達と一緒に、お悩みを解消していきましょう。