整骨院と整体院の違い
整骨院と整体院の違いとは?

整骨院(接骨院)の特徴
1.国家資格である柔道整復師が施術を行います。柔道整復師は、3年以上の養成機関で学び、国家試験に合格した資格者です。
2.骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)など、原因が明確な外傷に対して、健康保険が適用される場合があります。
3.外傷を中心とした症状に対応しており、法律に基づいた範囲で施術が行われます。
整体院の特徴
1.国家資格は必要とされておらず、各団体が認定する民間資格を保有している場合や、資格を持たずに施術を行っている場合があります。
2.医療行為には該当しないため、健康保険は適用されず、施術費用は全額自己負担となります。
3.対応できる内容は店舗ごとに異なり、独自の施術方法を用いて体のバランス調整などを行うことが一般的です。
整骨院(接骨院)と整体院の主な違いは、国家資格の有無、健康保険の適用可否、対応できる症状の範囲にあります。
国家資格の有無について

鍼灸整骨院で施術を行うためには、国が定めた国家資格が必要です。
必要な国家資格
「鍼灸整骨院」という名称は、鍼灸(しんきゅう)と整骨(接骨)の両方の施術を組み合わせて提供している施設を指します。
・はり師、きゅう師(鍼灸師)
鍼(はり)や灸(きゅう)を用いた施術を行うために必要な国家資格です。
・柔道整復師
骨折、脱臼、打撲、捻挫などの外傷に対して、整復や固定などの施術を行うために必要な国家資格です。
これらはいずれも厚生労働大臣から免許を受ける国家資格です。文部科学省または厚生労働省が指定した養成施設で、大学や専門学校などにおいて3年以上学びます。その後、卒業後に国家試験に合格することで資格を取得できます。
受けられる施術内容

鍼灸整骨院では、国家資格を有する柔道整復師や鍼灸師が在籍し、西洋医学的な「整骨」と東洋医学的な「鍼灸」を組み合わせた、幅広い施術を受けることができます。
主な施術内容
整骨(接骨)による施術
・手技療法
筋肉の緊張を和らげ、血流の滞りを整えることを目的とした施術です。
・整復・固定
脱臼や骨折を起こした骨や関節を正しい位置へ導き、包帯やギプスなどを用いて固定を行います。
・物理療法
電気刺激や超音波、温熱などを用い、痛みの軽減や組織の回復をサポートする施術です。
・運動療法
ストレッチや筋力トレーニングの指導を行い、身体機能の回復を目指します。
鍼灸による施術
・鍼施術
専用の鍼を用いてツボ(経穴)を刺激し、痛みの軽減や血行促進、自己免疫力の向上が期待されます。
・灸(きゅう)施術
もぐさを使用した温熱刺激により、自律神経のバランスを整え、冷えの軽減や慢性的な痛みの緩和を目指します。
自費施術について
近年では、多くの院において、骨盤矯正や姿勢矯正などの自費メニューも提供されています。当院でも、各種矯正をはじめ、さまざまなニーズに沿った自費メニューを用意しております。
保険適用の有無について

整骨院(接骨院)で健康保険が適用されるのは、原因が明確な「急性または亜急性の外傷(ケガ)」に限られています。また、誤った体の使い方によって痛みが生じた場合にも、状況によっては保険が適用されることがあります。さらに、仕事中のケガについては労災保険が適用され、交通事故によるケガについては自賠責保険が適用されます。
保険が適用されるケース(健康保険)
以下の5つの症状について、負傷原因が明確であり、「いつ」「どこで」「何をして痛めたのか」がはっきりしている場合に、健康保険が適用されます。
・捻挫(ぎっくり腰、寝違えなどを含みます)
・打撲(打ち身)
・挫傷(肉離れなど)
・骨折
・脱臼
※骨折および脱臼については、応急処置を除き、継続的な施術を行う場合には医師の同意が必要です。
保険が適用されないケース(全額自己負担)
日常生活による疲労や、病気に起因する痛みについては、保険の対象外となります。
・慢性的な肩こりや腰痛
・慰安目的のマッサージやリラクゼーション
・同一の負傷部位について、同時期に整形外科などの医療機関でも施術を受けている場合(重複施術は認められていません)
ご自身で保険適用の可否を判断することが難しいケースもあるかと思います。そのような場合には、一度ご連絡いただき、ご相談いただければ幸いです。
整骨院はどんな時に行けばよいのか?

整骨院は、主に外傷や筋肉、関節に痛みがある場合に利用されることが多い施設です。症状によって、健康保険が適用されるケースと、自由診療となるケースがあります。
健康保険が適用される症状
健康保険が適用されるのは、明確な負傷原因がある、急性または亜急性(急性に準ずる)の外傷です。
・骨折、脱臼(応急処置を除き、医師の同意が必要です)
・捻挫(関節周囲の靭帯などの損傷)
・打撲(打ち身)
・挫傷(肉離れなどの筋肉の損傷)
・交通事故によるむち打ち症(自賠責保険が適用されることが多いです)
・仕事中または通勤中に起こった外傷(労災保険が適用される場合があります)
保険適用外(自由診療)となる主な症状
日常生活の積み重ねによる慢性的な痛みや、慰安を目的としたマッサージは、健康保険の対象外となります。
・肩こり
・慢性的な腰痛
・姿勢のゆがみ(骨盤矯正など)
・疲労回復を目的としたマッサージ
整形外科との違いと使い分け
整骨院の柔道整復師は医師ではないため、診断書の作成や薬の処方は行えません。
・整形外科
レントゲンやMRIなどの精密検査が必要な場合や、原因がはっきりしない発熱、しびれを伴う症状がある場合には、整形外科の受診が勧められます。
・整骨院
骨折や脱臼の応急処置後や、医師から施術の指示がある場合、また精密検査で「異常は見られない」と言われたものの、痛みや違和感が続いている場合などに適しています。
保険が適用されるかどうか、また整骨院と整形外科のどちらを利用すべきか判断が難しいケースも少なくありません。そのような場合には、一度ご相談いただければ幸いです。
当院をおすすめする理由

当院では、以下の三点を重視し、カウンセリングおよび施術を行っております。
① 根本原因へのアプローチ
単なるマッサージなどの一時的な対症的対応ではなく、姿勢分析や可動域検査、各種テストを通じて、痛みの原因となっている要因を丁寧に確認します。そのうえで、骨格調整や筋肉への施術を組み合わせ、痛みが再び起こりにくい身体づくりをサポートしていきます。
② 国家資格保持者による専門的なカウンセリングと施術
厚生労働省が認可する国家資格である柔道整復師や鍼灸師が、カウンセリングおよび施術を担当します。解剖学や生理学の知識に基づき、急な外傷から慢性的なお悩みまで、幅広い症状に対応しています。
③ 一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術
患者様それぞれのライフスタイルや目標に合わせて、無理のない通院頻度やセルフケア方法をご提案します。丁寧なカウンセリングを大切にし、内容にご納得いただいたうえで施術を進めていくため、初めての方でも安心して受けていただけます。
具体的なご相談やご予約につきましては、各ご予約フォームよりお願いいたします。



