ストレートネック｜たいよう鍼灸整骨院 深江橋院

当院では、ストレートネックは状態に応じた対応を行うことで、負担の軽減が期待できるものと考えています。ただし、首への負担を抑えていくためには、姿勢の見直しやセルフケアを継続することが重要です。

日常生活におけるセルフケア

・正しい姿勢の意識
デスク環境を見直すなど、日常的に正しい姿勢を意識することが、予防や負担軽減の基本です。

・適度な運動とストレッチ
固まった筋肉をほぐし、首周りや肩甲骨周りの筋肉を動かすことは、負担の軽減が期待できます。

・適切な枕の使用
枕を使用せずに就寝することは、かえって首に負担がかかる場合があります。首の自然なカーブを支えられる枕を選ぶことが大切です。

・温めるケア
血行を促し、筋肉の緊張を和らげることも、負担の軽減につながると考えられます。

ただし、セルフケアを始めた場合でも、変化を実感しやすくなるまでには、目安として3か月以上かかることがあります。
できるだけ早めに対応したいとお考えの方は、ぜひ一度、当院へご相談ください。

ストレートネックは、単なる姿勢の癖にとどまらず、日常生活の質に影響を及ぼす可能性があります。そのため、早い段階で状態に気づき、対策を行うことが大切です。

ストレートネックは、姿勢や生活習慣の積み重ねによって生じやすい、現代的な状態です。

主な要因は以下のとおりです。

スマートフォンの長時間使用
スマートフォンを使用する際、多くの方は首が下を向いた前傾姿勢になりやすいです。このような姿勢を長時間続けることで、ストレートネックにつながることがあります。首の角度が前に傾くほど、首や肩にかかる負担は大きくなると考えられています。

長時間のデスクワーク（パソコン作業）
パソコンのモニター位置が低い場合や、猫背の姿勢で作業を続けると、頭が前に突き出た状態になりやすくなります。その結果、首に負担がかかりやすくなります。

不適切な寝姿勢や枕
高すぎる枕を使用していると、就寝中も首が曲がった状態になり、首の自然なカーブが保ちにくくなることがあります。

その他の生活習慣
読書や料理など、下を向く動作が多い生活習慣も影響すると考えられます。また、視力の低下によって画面を見ようと前かがみになる姿勢も、要因の一つです。

筋力不足や柔軟性の低下
姿勢を支える筋力が不足していたり、筋肉の柔軟性が低下していたりすると、正しい姿勢を維持しにくくなり、ストレートネックにつながることがあります。

これらの生活習慣が重なることで、首や肩周りの筋肉が緊張しやすくなります。その状態が続くと、血行が滞りやすくなり、筋肉の疲労が蓄積されることで、ストレートネックの状態が慢性化していくことがあります。

ストレートネックを放置すると、首や肩の慢性的な痛みやこりにとどまらず、全身にさまざまな不調が現れる可能性があります。

放置した場合に起こりうる症状やリスク

「痛みの悪化」
首や肩のこりといった軽度の不調から、慢性的で強い痛みへと進行することがあります。

「頭痛、めまい、吐き気」
血流の低下や神経への負担が重なることで、頭痛やめまい、吐き気が生じる場合があります。

「自律神経の乱れ」
首周りの神経への刺激が続くことで、自律神経のバランスが乱れやすくなります。その影響により、動悸や息切れ、倦怠感、不眠、気分の落ち込みや集中力の低下などがみられることがあります。

「しびれや感覚の異常」
状態が進行すると、腕や手にしびれを感じたり、力が入りにくくなったりすることがあります。

「頸椎ヘルニアのリスク」
頸椎（首の骨）の自然なカーブが失われた状態が続くことで、椎間板への負担が増え、将来的に頸椎ヘルニアを発症する可能性が高まることがあります。

「姿勢のさらなる乱れ」
ストレートネックは猫背など他の姿勢の乱れと関連しており、放置することで全身の姿勢バランスが崩れやすくなります。

「全身への影響」
長期間にわたり首への負担が続くことで、血流や神経の働きに影響が及び、全身の健康状態に影響を与える可能性も考えられます。

当院では、ストレートネックに伴う不調の軽減を目指し、さまざまな施術メニューをご用意しています。
主な内容をご紹介します。

① 猫背矯正
ストレッチを中心とした、猫背に特化した施術です。
首や肩、背中の筋肉へ重点的にアプローチし、ストレートネックによる負担の軽減を目指します。
特に期待できる内容として、首こりや肩こり、頭痛の軽減が見込まれます。ボキッと音の鳴らない施術です。

② 骨格矯正
関節を動かし、負担がかかりやすい位置にある骨格を整えることで、全身のバランス調整を行います。
特に期待できる内容として、首こりや肩こり、頭痛、眼精疲労、しびれ、姿勢全体のバランス調整が見込まれます。

③ 全調整鍼
鍼を用いた施術です。
東洋式の鍼により、体全体の血行や巡りに配慮したアプローチを行います。
特に期待できる内容として、首こりや肩こり、頭痛、しびれ、自律神経の乱れに関連する不調の軽減が見込まれます。

このほかにも、状態に合わせた施術メニューをご用意していますので、どうぞお気軽にご相談ください。

① 猫背矯正
多くの首こりや肩こりの要因として、姿勢不良による血行不良が関係していると考えられます。また、そこから生じる頭痛も、血行不良が影響している場合があります。
猫背矯正では、ストレッチを中心とした施術を行い、筋肉をやわらかくすることで血行を促し、首こりや肩こり、頭痛の軽減を目指します。
この施術を継続することで、筋肉が本来の使われ方を覚えやすくなり、ストレートネックだけでなく、巻き肩や反り腰に対しても負担の軽減が期待されます。

② 骨格矯正
猫背矯正が主に筋肉へアプローチする施術であるのに対し、骨格矯正は骨や関節に着目した施術です。関節を動かす際に音が鳴ることがありますが、無理のない範囲で行います。
関節の歪みが続くことで血行が滞りやすくなる場合がありますが、骨格バランスを整えることで、こりや痛み、頭痛の軽減が期待されます。
また、筋肉や骨格は、同じ姿勢が長時間続くことで、その姿勢を身体が覚えてしまうことがあります。継続的に調整を行い、整った状態を身体が認識することで、良い状態を維持しやすくなります。
猫背矯正と骨格矯正を同時に行うことで、相互に作用し、より変化を感じやすくなる場合があります。

③ 全調整鍼
こちらは矯正とは異なり、鍼を用いた施術です。
鍼の刺激により、体内の巡りや血行に配慮したアプローチを行います。その結果として、首や肩のこり、頭痛の軽減が期待されます。
また、自律神経のバランスに関連する不調や、女性特有のお悩み、不眠や精神的な不調に対しても、負担の軽減が期待される施術です。

ストレートネックによるこりや痛みの軽減を目的とする場合、症状の程度にもよりますが、週に1回から2回程度の通院を目安に、約10回から3か月ほどの期間で、つらい症状の軽減が期待されます。
ただし、長年にわたり形成されてきた姿勢が、10回から3か月という短期間で完全に整うわけではありません。歯の矯正に2年から3年ほどの期間を要することと同様に、骨格や姿勢の調整にも、おおよそ1年程度の期間が必要になる場合があります。
しかし、無意識のうちに良い姿勢を保てる状態を維持しやすくなることで、肩こりだけでなく、腰痛やその他さまざまなお悩みの軽減が期待されます。