悩みタイトル

体の片側に、かゆみや違和感、ピリピリ感、チクチク感、ズキズキする痛み、しびれなどが現れることがある。
痛みがあった部位に、赤い斑点や盛り上がりができ、水ぶくれ(水疱)が生じることがある。
「焼けるよう」「刺すよう」に感じる強い痛みを伴う場合がある。
水ぶくれは、通常10~15日ほどでかさぶたになる。

また、帯状疱疹の発生部位によっては、以下のような症状が現れることがあります。

「顔面」
目や耳の周りにできた場合、角膜炎や結膜炎、顔面神経麻痺、難聴などを引き起こすことがあるとされています(ラムゼイ・ハント症候群)。

「腰部・下腹部」
便秘や排尿障害を伴うことがあります。

このような症状に、心当たりはございませんか。

帯状疱疹後に対する当院の考え

帯状疱疹の発症後には、「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる症状が、皮膚症状が落ち着いたあとも約20~30%の方に残る可能性があるといわれています。
筆者も帯状疱疹を患った経験がありますが、その際には神経痛が生じ、指先までしびれが出ていたことを鮮明に覚えています。幸いにも、帯状疱疹が落ち着いたあとは後遺症が残ることなく過ごせていますが、もし神経痛が残っていたと考えると、仕事に支障が出ていた可能性もあったのではないかと感じています。

また、重症の場合には、「焼けるような」「刺すような」「電気が走るような」と表現される強い神経痛が現れ、軽く触れただけでも痛みを感じることがあります。
さらに、顔や耳に発症した場合には、顔面神経麻痺が起こることがあり、顔の筋肉が動かしにくくなったり、味覚の変化や涙、唾液の分泌異常がみられたりする場合があります。
視力障害としては、眼の神経に影響が及ぶことで角膜炎や結膜炎が起こり、視力低下や失明に至る可能性があるとされています。
加えて、耳の近くの神経が影響を受けた場合には、難聴やめまい、耳鳴りなどの聴覚障害が現れることもあります。

これらの症状は、深刻な合併症につながる可能性があるため、注意が必要です。

帯状疱疹後を放っておくとどうなるのか

帯状疱疹は、上記でも触れたように、後遺症が複数現れることがあります。
50歳以上で帯状疱疹に罹った方は、帯状疱疹後神経痛(PHN)へ移行しやすい傾向があるといわれています。PHNは、軽く触れただけでも痛みを感じることが特徴です。加齢とともに移行率が高まることから、年齢が高い方ほどPHNになりやすいとされています。
また、免疫機能が低下するような疾患をお持ちの方も、帯状疱疹後の神経痛が残りやすいと考えられています。

痛みが強い場合には、睡眠や日常生活に支障をきたすことがあります。
さらに、発症部位によっては、帯状疱疹の発症時に鼻の周囲に皮膚症状がみられた場合、高い頻度で目の症状を伴う合併症が現れることがあります。角膜炎や結膜炎、ぶどう膜炎などがみられることがあり、視力低下や失明に至る可能性があるとされています。
また、顔面神経麻痺と耳の帯状疱疹を特徴とする「ラムゼイ・ハント症候群」と呼ばれる合併症が起こると、難聴やめまい、耳鳴りなどの聴覚障害が現れることがあります。

帯状疱疹後の軽減方法

帯状疱疹後神経痛の過ごし方としては、安静を心がけ、十分な睡眠をとり、ストレスや疲労をできるだけ避けることが基本とされています。
痛みを和らげる方法としては、以下のような点が挙げられます。

「温める」
血行を促すことで、痛みの軽減が期待されます。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるほか、患部に蒸しタオルやカイロを当てる方法があります。ただし、低温やけどには注意が必要です。

「冷やす」
炎症が強く、痛みが強い場合に限って行うとよいとされています。その際は、保冷材や氷嚢などをタオルで包み、患部に当てましょう。

「皮膚への刺激を減らす」
軽く触れただけでも痛みを感じやすい神経痛のため、絹や綿など、刺激の少ない素材の肌着を選ぶことがすすめられています。

「気分転換」
痛みから意識をそらすために、趣味などで集中できる時間をつくることも大切です。

帯状疱疹後の軽減に効果的な当院の施術メニューは?

帯状疱疹後の症状に対する施術メニューとしては、鍼灸施術を取り入れ、鎮痛作用(神経の興奮を抑える作用)や、お灸による温熱作用、抗炎症作用などを通じて血流の促進が期待されます。これにより、神経の状態が整うことを目指し、免疫機能の働きや自律神経のバランスを整えることも目的としています。
特に早期から施術を行うことが大切とされており、鍼通電施術やお灸、温熱療法などを組み合わせることで、痛みの軽減だけでなく、体質の変化に配慮しながら再発予防を目指します。

また、鍼灸施術に抵抗を感じられる方には、IFMCクリームを使用した血流促進を目的とした施術メニューもございます。こちらは、直接患部に塗布するのではなく、腕に塗布する方法を用いることで、血流の促進が期待されます。そのため、刺激による神経痛を心配されている方にも、比較的安心して受けていただきやすい施術内容です。
免疫機能の低下によって帯状疱疹は再度発症する可能性が高まるといわれているため、血流の促進や自律神経の調整を取り入れながら、再発予防を目指していきましょう。

その施術を受けるとどう楽になるのか

上記にも記載のとおり、鍼灸施術を取り入れることで、鎮痛作用(神経の興奮を抑える作用)や、お灸による温熱作用、抗炎症作用などを通じて、血流の促進が期待されます。これにより、神経の状態が整うことを目指し、免疫機能の働きや自律神経のバランスを整えることも目的としています。
また、局所へのアプローチとして、痛みのある部位や関連する神経の走行に沿って鍼を行います。鍼通電施術では、鍼に微弱な電気を流すことで、鎮痛作用の向上が期待されます。お灸は、血行促進や抗炎症作用を目的として、患部周辺やツボに行います。これらを組み合わせることで、痛みの軽減に加え、体質の変化に配慮しながら再発予防を目指します。

また、鍼灸施術に抵抗を感じられる方には、IFMCクリームを使用した血流の促進を目的とした施術メニューもございます。こちらは、直接患部に塗布するのではなく、腕に塗布する方法を用いることで、血流の促進が期待されます。そのため、軽い刺激でも神経痛が気になる方にも、比較的安心して受けていただきやすい施術内容です。
免疫機能の低下によって帯状疱疹は再度発症する可能性が高まるといわれているため、血流の促進や自律神経の調整を取り入れながら、再発予防を目指します。

軽減するために必要な施術頻度は?

施術回数や効果には個人差が大きく、週に1回~2回程度の施術を数回から10数回行うことで、症状の軽減がみられるケースもあれば、体質の変化を目指すために継続した施術が必要となる場合もあります。
また、施術回数や頻度以上に、早期に対応することが大切とされています。発症後できるだけ早い段階で、可能であれば帯状疱疹の活動期である水疱がみられる時期から鍼灸施術を取り入れることで、後遺症のリスクが低下し、回復までの期間が短くなる可能性があるといわれています。
病院での対応と並行しながら、鍼灸師や柔道整復師にも相談し、ご自身の状態に合った施術を受けることが大切です。