マッサージ店と整骨院は、どちらも身体の不調や疲れを解消するために利用される施設ですが、実は施術内容や目的、資格、保険の取り扱いなどに大きな違いがあります。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、マッサージ店と整骨院の違いについて、詳しく比較してみたいと思います。
記事を最後まで読んでいただき、ご自分に合った施設を選ぶ際の参考にしてください。
【マッサージ店と整骨院の違いその1・施術目的】
マッサージ店と整骨院は、施術内容や目的に大きな違いがあります。
一般的には、以下のような特徴があります。
・マッサージ店は、疲れやストレスを癒やすリラクゼーションを主な目的としています。
手技やオイルなどを用いて筋肉をほぐしたり、血行やリンパの流れを促進したりすることで、心身の緊張を和らげます。
・整骨院は、怪我や痛みを根本から軽減させるための施術を主な目的としています。
柔道整復師や鍼灸師などの国家資格者が、関節や筋肉、神経などのバランスを調整したり、テーピングや電気施術などを行ったりすることで、身体の機能を回復させます。
つまり、マッサージ店は気持ちよく癒されたい方におすすめで、整骨院は症状がある方におすすめです。
【マッサージ店と整骨院の違いその2・資格 】
マッサージ店と整骨院は、施術者の資格にも大きな違いがあります。
一般的には、以下のような特徴があります。
・マッサージ店では、「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格者が施術を行っています。
この資格を取得するためには、専門学校で3年間学んだ後に国家試験に合格する必要があります。
ただし、「もみほぐし」「ボディケア」「リフレクソロジー」などの名称で施術を行っている場合は、民間の資格で施術を行っていることも多いです。
・整骨院では、「柔道整復師」という国家資格者が施術を行っています。
この資格を取得するためには、専門学校で3年間学んだ後に国家試験に合格する必要があります。
また、健康保険を取り扱うためには、厚生労働省の施術者管理研修を受ける必要があります。
マッサージ店では資格の有無や種類によって施術が異なる可能性がありますが、整骨院では国家資格者が施術を行っていることが保証されています。
【マッサージ店と整骨院の違いその3・保険の適用 】
マッサージ店と整骨院は、保険の適用にも大きな違いがあります。
一般的には、以下のような特徴があります。
・マッサージ店では、ほとんどの場合で保険の適用はできません。
自費で施術を受けることになります。
ただし、あん摩マッサージ指圧師の施術であれば、医師の同意書があれば、筋麻痺・筋萎縮・関節拘縮などの症状に対して保険の適用ができる場合があります。
・整骨院では、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの怪我に対しては、健康保険や労災保険などの各種保険の適用ができます。
自己負担額は1割から3割です。ただし、慢性的な痛みや不調に対しては保険の適用はできません。
自費で施術を受けることになります。
マッサージ店では自費で施術を受けることがほとんどですが、整骨院では怪我に対しては保険を利用できることが多いです。
【マッサージ店と整骨院の違いその4・施術時間】
マッサージ店と整骨院は、施術時間にも大きな違いがあります。
一般的には、以下のような特徴があります。
・マッサージ店では、施術時間は自分で選べます。
30分から120分までの間で、好きな時間を予約できます。
ただし、施術時間が長いほど料金も高くなる傾向があります。
・整骨院では、施術時間は施術者が決めます。
症状や施術内容によって異なりますが、10分から20分程度が一般的です。
ただし、施術時間が短くても効果は高いです。
マッサージ店では自分の好きな時間だけ施術を受けられますが、整骨院では必要な時間だけ施術を受けられます。
マッサージ店と整骨院の違いについて、施術目的や資格、保険の適用などを徹底比較してみました。
どちらも身体の不調や疲れを解消するために利用できる施設ですが、それぞれにメリットやデメリットがあります。
自分の症状や目的に合わせて、適切な施設を選ぶことが大切です。